M2016_2_No.41


三連休の序盤は雨に祟られたが、三日目の10/10は流石に晴れの特異日である。天候が回復したので、京浜急行の発行しているトレッキングMAP片手に、筆者の自宅(横浜)からほど近い「三浦アルプス」を歩いてきた。このコースは相模湾側の逗子から東京湾側の田浦へと三浦半島を横断するものだが、小さなアップダウン(少なく見積もって18回)が繰り返し現れる、なかなか手強いルートであった。

 登山口へはJR横須賀線逗子駅から京急バスに乗る。風早橋で降車し5分ほど歩き、急坂を登ると葉山教会がありその脇が仙元山ハイキングコースの入口だ。ここからはわずか10分ほどの登りであっけなく仙元山に到着(1008)。振り返ると相模湾に浮かぶ江ノ島や丹沢の山々が見える。条件が良ければ富士山も望めるらしいが、あいにく雲の中だ。なだらかな尾根道を進むとグンと下り、登り返しは250段の擬木階段だ。数えてみると206段だったが、それでも息が上がって汗が吹き出る。しかし比較的強い風が吹いているので汗はすぐに乾いて気持ち良い。京急のMAPには分岐での注意などが親切に書かれており、大変分かりやすい。観音塚に1101到着、小休憩とした。

 ルートはアップダウンの連続する尾根道を進む。土は粘土質で、剥き出した部分では良く滑るので気が抜けない(尻餅一回)。ドングリ並木の木の根道を登ったり、深い笹薮のトンネルをくぐったりしながら1206大桜の前を通過。送電鉄塔下を通過し乳頭山には1253到着した。山頂にて昼食休憩を摂る。東京湾側の展望が良く、長浦湾や横浜ランドマークタワーなどが望める。

 1326下山開始、乳頭山を下り始めると2分後に右折、そして4分後に左折と複雑な分岐を過ぎる。分岐点には小さな道標があるものの見過ごす人が多いためか、その50倍くらいの巨大な注意看板に「この分岐 要注意」と大書されているのが面白い。道標そのものを巨大化した方が良策と思えるのだが… お助けロープの張られた激下りを慎重に降りて行く。

 その後は横浜横須賀道路を高架橋で越えて田浦梅林へと入り、田浦大作町へと下山。市街地を20分ほど歩いてJR田浦駅へと向かった。

本コースのおすすめ度=5

ネット上の山行記録を読むと、三浦アルプス(南尾根)は複雑な分岐が多く迷いやすいとされている。しかし筆者の感想では京浜急行のトレッキングMAPがあればまず問題ない。手書きの標識の他、正規の道標も多く設置されているため、これらを見過ごさなければ迷う心配は少ない。道を間違えたとしても市街地は近いのだが、コース中盤は低い標高の割には深山の雰囲気もあり、楽しい山歩きができる。出会った登山者は23名+散歩中の犬5匹。

登山ルート

2016-No.41
神奈川県逗子市
総歩行距離=9.47Km
累積標高差=+710m
GoogleEarth16-41.jpg
Map16-41.jpgUpDown16-41.jpg

駐車場とトイレ情報

三浦アルプス南尾根縦走コースはクルマでの山行は不向き、電車が便利である。京急線またはJR線のどちらも利用できる。トイレは仙元山の山頂と田浦梅林にあり。

山頂ラーメン

昼食はラーメンではなく崎陽軒の「シウマイ弁当」(シュウマイではなくシウマイ)。横浜と言えば昔ながらのこの一品である。以前は小さいコルク栓のついたひょうたん型の醤油入れが定番だったのが懐かしい。昔から内容に大きな変更はなく、シウマイ、醤油浸けマグロ焼き、ミニ唐揚げ、カマボコ、卵焼き、筍煮物、杏、昆布、紅生姜、胡麻振り掛けご飯、梅干しである。この中で筆者の好みはマグロと筍煮物で、シウマイは無くても良いと思えるほどだ。そして杏の存在理由は昔から不明である。本日は電車での山行だったため缶ビールのおまけ付き。
DSCN2905es.jpg

DSCN2863es.jpgDSCN2904es.jpg
19979