扇ノ山は以前より狙っていたのだが兵庫県側、鳥取県側のアプローチともに高槻からは遠く、後回しにしていた。今回は思い切って、敢えて鳥取県側から登ってきた。下山後は遠回りして鳥取砂丘と日本海を眺めてから帰宅した。
高槻を5時に出発、中国道、舞鶴若狭道、春日和田山道路を経て八鹿氷ノ山ICで降り、国道9号線を新温泉町まで走ってから林道に入り、駐車地の「水とのふれあい広場」に830到着、約200Kmのロングドライブである。「水とのふれあい広場」には湧き水を溜めた池やテーブルベンチなどが整備されているが、山奥にはそぐわない印象である。845出発。
駐車場から林道を2分進むと登山口がある。山頂まで3.2Kmとの道標があり、木段を少し上るとすぐに稜線だ。なだらかな道を進むと周囲は次第にブナ林に変わる。実はこのコースは「ブナ回廊」とも呼ばれており、ルートの7割はブナの美林を行く。周りの樹々はほとんどがブナで誠に美しい。中には幹が「す」の字のように一回転しているものもあり、なぜこんな形となったのか不思議である。しかし最後には更生してまっすぐ上を向いており、植物は真面目で素直であり素晴らしい。
途中のピーク(大ヅッコ)を超えて登り直し、木のアーチを潜るとあっけなく扇ノ山山頂に到着、ここまで1時間13分であった。山頂には立派な二階建て避難小屋が建っており驚く。内部を見学すると大きなガラス窓から周囲の景色が眺められる仕掛けとなっている。しかし今回は薄曇りの天気で靄っており、残念ながら眺望は得られない。山頂広場のテーブルで昼食休憩とし、往路を戻り1200下山した。
帰路は日本海側に出て、ついでに鳥取砂丘を見物し鳥取道〜中国道で帰宅したが、夏休みの土曜日のためか宝塚トンネル渋滞につかまってしまった。
本コースのおすすめ度=5
「ブナ回廊」は素晴らしく、とても気分良く歩くことができる。本コースは標高差も小さく気軽に登れるが、大阪からは遠いのが難点である。そのためか出会った登山者はゼロ、あまり人が歩かない方が美しい景観が保たれて良いのかも知れないが。。