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2016-07-27

低山徘徊の魅力と楽しみ

筆者の山歩きは、自宅周辺の山(日帰り、クルマで二時間程度で行ける範囲)を中心としたものですので、必然的にあまり高い山には登らず、自称「低山徘徊者」であります(時には北アルプスや八ヶ岳などへ遠征することもあります)。山の魅力や楽しみは、その標高とはあまり関係ないものと考えていますが、その魅力について筆者の思いを述べます。

1.計画

まずはどの山に登るか?計画段階から登山の楽しみは始まります。各種ガイドブックや登山地図を参考に計画を練ります。現在ではネット上に多くの登山記録が公開されているので、それらを参考情報として登山計画を作成します。自宅からのアクセスや登山の所要時間、標高差、眺望、季節や花の時期、虫(ヒルなど)の状況、などなど検討すべき項目はたくさんあります。それらをあれこれ考えるのも楽しみの一つです。

2.自然にどっぷりと浸かることの気持ち良さ

山は普段の都会での生活とは全く異なる自然の空間です。人工物のほとんど無い山の中へ入ると、原始の本能が湧き上がるのか大変気持ちよく愉しい気分になります。そして空気が美味しく緑は美しく、日差しが柔らかい。茂みの中でひっそりと咲く花は可憐です。一方、突如現れる大木、それに絡みつく他の植物、変形した枝などを観察するのも面白いものです。根が岩を鷲掴みにし、逞しく育っている木々などを見ると、このような悪条件でよくも生きているものだと感心します。足元の石ころや岩の色、形なども興味を引きます。岩の崩壊状態を見ながら、昔習った「柱状節理」などの言葉を思い出し、その地形の成り立ちを想像するのも楽しいものです。植生を観察したり、地理を考えたり、花の写真などを撮っていると日常生活はすっかり頭から抜け落ち、最良のストレス解消になるという訳です。

3.眺望

低い山でも、その頂上に立てば、周囲の見晴らしは素晴らしいものがあります。眼下の街並みを「見下し」(みおろし)たり、周囲の山々を見渡すことは気持ち良いことこの上ありません。特に冬は空気が澄んでいるため遠望が利き、格別の風景が楽しめます。「お山の大将」という言葉がありますが、正にその通りの気分を味わうことができます。

4.食事

小生の「低山徘徊」ホームページ(HP)では、山頂で調製して食べる「山頂ラーメン」のコラムがありますが、実はその記事が一番人気です。山頂に限らず、自然の中で食べる食事はとても美味しいものです。体力を使って、空腹であることが一番の理由かも知れませんが、重い道具を背負って、山頂で作成するラーメンの味は格別です。食後のコーヒーも見逃せない要素です。コーヒーはインスタントではなく、その場で抽出するコーヒーに拘っています。

5.達成感

どんな低山でも、頂上に至るまでには体力を使います。夏は暑く、蜘蛛の巣を払いながら歩く必要がありますし、冬は寒くて立ち止まっていられない場合もあります。しかし頂上に至れば、それまでの苦労はいっぺんに吹き飛んでしまう達成感を得ることができます。これぞ山登りの醍醐味だろうと思います。

6.体力増進

筋力以外には心肺機能の強化、循環器系の活力アップ、水分発散補給などの活発化で体力維持増進が図れていると実感します。また山道は常に状態が変化するため、瞬時の判断力と対応する運動能力、バランス力が向上します。

7.下山後の楽しみ

山を登り終えた後、近辺に日帰り温泉があれば入浴の楽しみがあります。汗を流し筋肉をほぐせば気持ち良く帰途につくことになります。帰宅後は山行記録を作成しHPとしてネット上に公開するまでが登山の続きです。最後の楽しみは、小生のHPを訪問してくれる方の数が増えることで、それはアクセスカウンターの数字を見て喜んでおります。

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