前回に続き、大阪府南部、和歌山県との県境にある和泉山脈を歩いた。今回のタイトルは「槇尾山(600m)」であるが、行ってみると何と槇尾山には登れないのであった。そこは施福寺の私有地とのことで、山頂部分はハイカー立入り禁止となっていた。

 高槻を515出発、今回は近畿自動車道を素直に南下、南阪奈道路を羽曳野ICで降り国道170号線をさらに南へ向う。滝畑ダムの有料駐車場(¥1000)に入るがもちろん筆者のクルマしかいない。併設されたトイレを使い655出発、まだ日の出前で気温は-1℃。道標はたくさん設置されているのだが肝心の登山口が分かりにくく、少しウロウロする。まずはヘンテコな名前の「ボテ峠」を目指す。だんだんと明るくなり737ボテ峠着。

 今回ルートはボテ峠から一旦下り、「追分」から槇尾山への登りとなる。805追分に着くと一人のオッサンが道標を検分している。声を掛けると「今日は散歩、来年 猿子城山に登るのでその下見をしている」と言う。何も下見なぞせず、とっとと登ってしまえば良いのに、と(腹の中で)言う。20分程で施福寺への分岐に出るが、当方は寺へは行かず槇尾山への表示に従って桧原越方面へ左折する。登山道は槇尾山と思われる山体の稜線直下を巻くように付けられている。そのうち山頂への道があるはずだと考えながら行くと、それらしき小径に「ハイカー立入り禁止」の札がぶら下がっている。つまり槇尾山の山頂には立てない様子なのである。さらに先に行くと、再び同様の注意書きがある。山頂部は寺の私有地である旨、権利が強調されているのだ。何か問題でもあって立入りを制限しているように思えるが、このような「締出し」は気に喰わない。施福寺の名とは反対の狭量な寺だなぁと諦めて先へ進むこととした。

 桧原越というルートは昔の山越え道らしく、良く踏まれ歩きやすい。十五丁石地蔵というポイントでどら焼きを補給、そして946上山に到着、ラーメン休憩とした。上山は標高777mであり槇尾山よりも高い。さて、ここからの下りは、昭文社の山と高原地図では点線ルートで「テープを追う」と表示されている。道標は一切ないが、赤青黄ピンクなど文字通り色々なテープがあり、これらを頼りに慎重に下って行く。1126光滝寺裏に下山、道路を15分ほど歩いて駐車場に帰着した。レストラン兼売店で駐車料金を払おうとすると「12月〜3月は食事または売店で何か買ってくれたら駐車料はタダ」だと言う。売店でお茶一本(¥160)を買って1000円の駐車料金を免除して戴いた(ラッキー)。

本コースのお奨め度4

何回もアップダウンを強いられるコースだが、深山の雰囲気があり楽しく歩ける。槇尾山の山頂を踏めないことが少し残念である。出会った登山者は4名。


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2015-No.39

大阪府和泉市
歩行距離=10.11Km
累積標高差=798m
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滝畑ダム駐車場は¥1000(しかし無料…本文参照)。トイレは駐車場に併設されている(山中には無い)。


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本店の外観とラーメンライス
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日清食品製の「ますたに」ラーメン
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原材料表示

今回の山頂ラーメンは近所のスーパーで購入した、日清食品チルド株式会社製「京都 北白川 ますたに」という商品である。実は筆者は一週間前に会社上司(I氏)に誘われてこの店でラーメンを食べてきたのである。I氏曰く「京都で一番美味しいラーメンだ」とのこと。店での感想は「少し辛い。背脂が思ったよりくどくない。細麺が味の強いスープと良く絡んで旨い。」といったものであった。なお、I氏の奨めでラーメン&ライスのセットで食べたのだが、ライスが濃いスープの味を和らげる効果があり絶妙な組合せであった(しかし満腹度も高かった)。
さて、偶然発見した「ますたに」の日清食品版の出来は…麺は細麺で実店と同じ。スープは辛みがほとんど無く、一般向け用に改変したようである。また味付けもやや異なるようで、旨味が少ない印象(色も異なる)。なお、パッケージの原材料表示を見ると実店では使われているはずのない「トレハロース、チキンエキス、ポークエキス、香料、VE」などが配合されており、同じ味になるはずも無いと納得したのであった。

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