「飯盛山」という名の山は全国にたくさんあるらしい。筆者は長野県の飯盛山には数回登ったことがあるが、今回は(和泉)飯盛山である。この山は大阪府の最も南西に位置し、標高は低いが「絶景の展望台」との情報に惹かれて登ってみたのだが…
筆者の住む高槻市と飯盛山との位置関係は大阪府の対極にある。つまり大阪府の北東部から南西部への移動となり、必然的に大阪市内中心部を通らなければならない。カーナビに従って阪神高速を複雑に走破し735南海電鉄「みさき公園駅」前の駐車場に到着。今日の行程は、電車で隣駅である「孝子駅(きょうしえき)」まで行き、そこから登山、みさき公園駅に戻るというコースである。
孝子駅を817出発、工事中の阪和自動車道バイパスの下をくぐり高仙寺を目指す。農家の裏庭を登って行くと境内に入る。「禁殺生」と書かれた石碑を横目に石段を登ると立派な山門をくぐる。登山口は本堂の右奥にあり、最初からかなりの急登だ。山道は密生したウバメガシの林の中を行く。858高野山(たかのやま285m)を過ぎると尾根道となる。小さなアップダウンが続き935藤戸山(305m)、1009札立山分岐、1014千間寺跡に至る。千間寺とは飯盛山の山頂直下にあったという寺だ。その由来が書かれた説明板を読むと、かなり古いものらしく16世紀に兵火により消失したという。飯盛山には1021到着、ラーメン休憩とした。
飯盛山山頂にある説明図では関空、淡路島、神戸まで見えるとあるが、今回は視界が悪く眼下の工業地帯や街が見える程度。誠に残念である。下山ルートも長い尾根道で、複雑な地形を上り下りしながら進む。途中には「松茸山につき立入り禁止」区域も設けられている。1241住宅街に下山した後は20分ほどで駐車場に帰還することができた。
本コースのお奨め度4
市街地近くの低山ではあるが、気持ち良い山歩きが楽しめる。登山道は整備され、道標も分かりやすい。難点は種々の騒音が気になることで、飛行機のエンジン音(重低音)、電車やクルマの音、船の汽笛などが耳障りではある。出会った登山者は9名。
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