屏風岩、住塚山、国見山は紅葉見物に出かけようと考えていたルートであるが、天候の関係で延期していたらすっかりシーズンは過ぎてしまった。しかし手頃な周回ルートでもあるので、初冬の岩山歩きを楽しむつもりで出かけた。しかし途中で道迷いをやらかしてしまった。
奈良県曽爾村は高槻からは少し遠い。早朝5時に出発し近畿道、名阪国道を経由し針インターよりアクセスする。案外順調で642には屏風岩公苑駐車場に到着、妙に真新しい駐車場だ(実は後で分かったことだが、ここは第二駐車場でさらに標高の高い場所に本来の駐車場があった)。新築のトイレを借りて7時過ぎに出発、全ての樹木が伐採された斜面をジグザグに登り、早高神社の建つ「屏風岩公苑」に出る。神社の裏手には地面から生え伸びたような岩が屹立し、朝日を浴びて荘厳な雰囲気さえ漂わせている。柱状節理が縦に走っており、そのいたる所から灌木が生長している。登山道は屏風岩の西側につけられており、急登15分ほどで稜線に出る。
稜線を西へ向けて歩き、ピークを二つ超えると残雪が現れた。一昨日からの寒波で降った雪のようだ。住塚山には8時到着、一服休憩し国見山を目指す。すると15名程の大学生の団体と対向する。話しを聞くと国見山で日の出を見てきたのだと言う。平坦な尾根道を進んだ後は、露岩を攀じ登り、続いて幅50cmほどの痩せ尾根が現れる。左右はかなりの急角度で切れ落ちているが樹木があるので恐怖感は少ない。慎重に行くと国見山山頂だ(850)。山頂からは360度の眺望で、山々の折重なる景色が素晴らしい。
国見山からは松ノ山を経てクマタワ峠へ下る。峠には驚くほど巨大な道標が建っている。何を考えてこんなサイズとしたのか、全く理解不能である。ここからは東海自然歩道にもなっている林道を下る。ガイドには「途中の三叉路を右折する」となっていたため、現れた三叉路を右に入るが、だんだんと道が怪しくなる。ついに踏み跡が消失した時点で間違いを確信し、林道まで戻る。さらに先へ進むと道標のある三叉路が現れた。紛らわしい分岐には道標を設置してもらいたいものだ…などと思いながら指示に従って右折する。単調な舗装道路を25分遡ると、再度の登山口。ここから若宮峠までは10分の上りだ。峠を乗越すと20分で屏風岩公苑に降りることができた。公苑にてラーメン昼食。
本コースのお奨め度4
屏風岩公苑は桜、石楠花、紅葉の名所として有名である。公苑内にはライトアップ用の設備も施され、花見見物は楽しそうだ。今回のハイキングルートはアップダウンが多いが、一部岩稜地帯を除き気軽に歩ける。ただし後半の三叉路には注意。出会った登山者は大学生パーティの他はオッサン一名。
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