蛇谷ヶ峰は比良山系の最北部に位置する標高902mの山だ。夕方から焼肉宴会の予定があるため、早朝出発し速攻で登山し、昼前には高槻に戻り低山徘徊レポートを完成させるという忙しい土曜日である。
登山口は「朽木いきものふれあいの里」であるが、現在「……云々ふれあいの里」は廃業したのか、何の施設も見当たらず更地となった平坦地が点在するのみである。従って駐車場も閉鎖されているため、仕方なく路駐。633出発し、ゲートのある林道をわずかに行くと「カツラ谷」コースへの分岐がある。「通行止め」テープが貼ってあるが無視して足を踏み入れる。しかし5分ほど進んだ所で斜面の大崩落地があり、そこには踏み跡も全く無いので諦めて振り出しに戻る。下山路に使う予定だった尾根コースをピストンすることとした。
林道の先はキャンプ場となっており、杣道が豊富だ。「ニオイコブシの丘経由で蛇谷ヶ峰へ」の標識に従ってロッジ裏山を登る。蛇谷ヶ峰展望台に至るも、どれがその山か良く分からない。尾根道を直進すると林道に合流し100mで登山口となる。
林道から左折し山道に入るとすぐに尾根へ這い上がる。ここからは急な尾根道が延々と続く。急傾斜の部分では丸太の木段が設置されているが、やたらと階段だらけだ。段差が高いため、歩きにくく、そして疲れる。しかし今日はノンビリ登っている時間がないので、息をゼーゼーさせながらドンドン登る。
時々現れる道標には標高も記載されており、360m、530m、557m、670m、813mと高度を上げて行くと周囲が次第に紅葉の森へと変化する。標高813m地点はカツラ谷コースへの分岐点で、立派な看板が通行止めを告知している。登山口にも同様の看板を設置すべきだと独り言をつぶやきながら通過する。主尾根で朽木スキー場方面からの道と合流すると200mで山頂だ。途中の天気は曇りで、時折霧雨が降っていたが山頂では薄日が射しており琵琶湖が朝日に輝いている。みかん一個補給。気温は低く、手指がかじかんでしまったので10分ほどですぐに下山にかかる。
走るように、しかし慎重に木段を下り一時間弱で駐車地に戻ることができた。車内でオニギリ一個を補給し、11時に高槻へ帰宅。
本コースのお奨め度4
「カツラの谷」コースが通行止めのため、ピストンするしかなく面白味に欠ける。木段でグングン高度を上げ、次第に視界が開けてくるのが気持ち良い。山頂からは正に360度の大展望が得られる。出会った登山者は二組4名。
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