前週に歩いた「芦生トロッコ道」は由良川最上流部の森だったが、今週は由良川河口に聳える「丹後富士(由良ヶ岳)」を登った。今回のテーマは「Sea to Summit」。つまり砂浜で海水に手を浸し(海抜ゼロ)、そのまま山頂まで登り三角点にタッチするという趣向である。山の標高分を正味登るという意味だが、海岸近くの山でなければなかなか実行困難である。
大山崎ICより京都縦貫道を走り舞鶴大江ICで降りる。今年の春にこの高速道路が全通し、舞鶴方面へのアクセスが格段に向上した。北近畿タンゴ鉄道の丹後由良駅には710着、無人駅の駅前広場に適当に駐車する。今回のテーマはSea to Summitなので、まずは山に背を向けて由良海岸を目指し、10分足らずで砂浜に至る。海水に「ペチャ」と手を浸し、回れ右(727)。のどかな田舎道を行くと彼岸花が毒々しい色で咲き誇っている。748登山口に到着、「山の案内所」という小屋があり、登山証明書が用意されている。「ご自由にお持ち下さい」とあるので、登山前ではあるが一枚ゲット。
751獣除け柵を通過し登山開始。登山道は花崗岩の尾根につけられており、雨水に浸食され深くえぐられている。非常に狭い場所、段差の大きな場所が多く歩きにくい。822炭焼窯跡を通過し、林道を二回横断する。858一杯水分岐、908ようやく稜線に登り着く。ここまでのルートはかなり急な登り一辺倒で汗だくだ。低山と思って少しナメていた。さて、由良ヶ岳は双耳峰の山であり、まずは三角点のある西峰へ向う。稜線までの登りとは一転してなだらかな尾根道を進む。ヤマモミジの大木を過ぎ、928西峰着、三角点に「ペタ」とタッチし、Sea to Summitを完遂。
西峰からの眺望は素晴らしく、栗田半島から天橋立まで綺麗に見渡すことができる。小休憩し、今度は東峰へ向う。来た道を戻り958東峰着、昼食休憩とした。東峰からは由良川河口と川を渡る鉄橋を望める。ちょうど汽車が通過したのでデジカメを最望遠にして撮影、とても気持ち良い。
下山は登路を戻るだけだが、花崗岩の深く抉れた登山道を下っていると、まるで「ボブスレー」のコースを驀進しているかのようだ。その結果83分で丹後由良駅に帰還、シルバーウィークの真っ最中のため渋滞を避けるべく早めに帰宅した。
本コースのお奨め度3
標高が低いので軽く考えていたが、なかなかに登りでのある山だ。途中までは歩きにくい溝状の登山道でその後は急傾斜が続く。しかし山頂からの眺望は秀逸。暑い時期の登山は全くお奨めできない。出会った登山者は11名。
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