お盆休み最終日の日曜日、遠出をすると間違いなく渋滞に巻き込まれるので近間の山を選んだ。弥十郎ヶ岳は北摂の最奥の山とされるが、位置的には丹波の山の一部と言った方が分かりやすい。つまり、高槻からはさほど「近間」ではないのだが渋滞するような場所でもない。
この山は分県登山がイドに収載されているが、ネットで登山記録を検索すると「迷走」体験が多くヒットする。何となくイヤな予感がするため、携帯へ精密な地図をダウンロードして出かけた。籠坊温泉付近には駐車適地がなく、ウロウロ探し公園の一角に空き地を見つけてクルマを乗り入れる。登山口には非常にアバウトな地図?が掲出されており、薄暗い谷に突入する。道標は皆無で、黄色やピンクのテープを頼りに沢を登って行く。踏み跡は案外明瞭なので外さないように注意して行くと、初めて手作りの粗末な道標に出会った。ちょうど、沢が二俣に別れている場所で適切な配置ではある。
上り始めて45分で稜線に出た。ここからは尾根道を辿るだけだ。アップダウンを繰り返し、「ハハカベ山」を通過し914弥十郎ヶ岳に到着。山頂部は小広く、南側が開けている。ここまで特に道に迷うことも無く、若干拍子抜けの感もあるが迷わないにこしたことはない。まだ時間が早いため、ラーメン昼食はお預けとして下山にかかる。籠坊温泉からの稜線分岐まで戻り、直進。「大峠」から農文塾方面に下る。杉の植林地帯を激しく降下し、二重の獣除け扉を通り1053集落へ出た。ここから30分ほど舗装道路を歩き、駐車地へ帰還。
クルマを止めた公園は芝生広場、東屋、トイレなど整備されているが全く利用されている気配がない。籠坊温泉も廃業したと思われる旅館が多く寂れた雰囲気が濃厚である。しかしその分、気楽にラーメンを作製できたのだった。
本コースのお奨め度3
筆者の辿ったコースであれば迷走の心配は少ない。出会った登山者はゼロ(途中の看板に「楽しい山旅は明るい挨拶から」と書いてあったが、挨拶する相手がいないのでは意味が無い)。
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