雨の予報だったが早朝より西から回復するとのことで、西へ向かえば晴れると踏んで岡山まで足を伸ばした。王子が岳は奇岩が連なる尾根道から瀬戸内海の展望が楽しめるという。これぞ低山の醍醐味と考え山陽自動車道を片道200km飛ばしてきた。

 高槻を四時出発、山陽道から瀬戸中央道に入り水島ICで降りる。ナビに指示されるがまま、瀬戸内海沿いの道を走り登山口には630到着。支度をしていると若い女性登山者二人がやって来て先に登っていった。当方も635発、登山道入口にはたくさんの道標があり迷うことはない。木段を少し登ると、先の女性陣に追いついた。追い越しざまに挨拶し、頂上までの時間と尾根道の様子を尋ねる。山頂までは僅か30分と言うので拍子抜けする。

 延々と続く木段を黙々と登る。周囲はガスの中で展望はゼロ、湿度高く汗が吹き出る。調子が出てきた頃、658稜線に出る(ここまでほぼ100%木段)。縦走路とは逆に尾根を左折し300mほど歩いてみる。新割山にはベンチや東屋など遊歩道が整備されている。道を引き返し縦走路に入ると廃ホテルなどの建物の脇を行く。すぐに舗装道路に出るが、遊歩道は続き王子が岳頂上の二等三角点に至る(723)。

 そのまま遊歩道を直進したが、知らぬ間に脇道に入ってしまった。公園のような場所をグルリと一周させられ、なぜか元の場所に舞い戻る。方角を吟味し別の道を行くと正解で、「にこにこ岩」へのルートとなった。遊歩道は非常に整備されているのに道標が貧弱である。

 にこにこ岩は遠くから見ると「ニヤッと」ニヒルに笑っているように見える。そこまで登ると、ようやくガスが晴れてきた。足下に瀬戸内海が、遠くに瀬戸大橋が望める。尾根道を東進し矢出山(159m)にて小休憩、どら焼きを補給。ベンチから下山地点の渋川海岸、瀬戸内海に浮かぶ大槌島がよく見えている。なだらかな尾根をくだり、最後は木段を激下りして823下山、この後は歩道の無い舗装道路を4.5kmほど歩いて848駐車場に帰着した。

本コースのお奨め度3

標高わずか234mではあるが、海抜ゼロから登るためか高度感はある。また、花崗岩の巨岩をすり抜けるコース、その景観は面白い…がわざわざ岡山県まで行くほどでもない。夏場はかなり暑そうなので、歩くなら秋〜春がお薦めか。出会った登山者は5名。


マーカーにカーソルを合わせクリックすると内容が表示されます。


2015-No.18
岡山県玉野市
歩行距離=7.25Km
累積標高差=430m
GoogleEarth15-18.jpg
Map15-18.bmpUpDown15-18.bmp


登山口に市営駐車場あり(無料、30台ほど)。道路の向かい側にバス停併設のトイレあり。山中にはない。

一応カップラーメンを用意していったが、途中どら焼き一個を食べたのみで下山した。

DSCN7876es.jpg
17592