阿星山はJR草津線甲西駅の南に位置する。ガイドブックには甲西駅から石部駅までのコースが案内されているが、市街地歩行が長過ぎるので途中の長壽寺(国宝)の駐車場を借りて周回コースをとることとした。
名神高速を栗東ICで降り、長壽寺に650着。参拝者用駐車場に乗り入れ700出発。付近には阿星山への道標が見当たらないので地図を頼りに集落を登って行く。石垣の片隅に「阿星山登山口まで2.67Km」の古びた標識を発見し、安心して林道を行く。林道はウネウネと曲がりながら高度を上げて行くが次第に荒れた様相を示すようになる。落石、倒木に続き道路も崩落している。崩落は三カ所もあるが補修する気は全くないようだ。
745ようやく登山口に至り山道に入る。少し上ると「山頂まで25分」の札があり拍子抜けする。腐った木段を登ると「あじさいの丘」と書かれた東屋に出た。立派な建物で、湖南の風景が見えそうな場所であるが、木が繁茂して視界が利かない。どうやらこのコースはハイキング道として整備された後のメンテナンスがほとんどなされていないようだ。さらに登り、分岐から展望台へ行ってみる。ここにも東屋があり、今度は三上山などを遠望できる。
分岐まで戻り山頂へ向う。「展望の峰」と命名された東屋(展望ゼロ)を過ぎ、834阿星山頂着。頂上部には電波塔が立っおり、信楽焼のタヌキが二等三角点を見張っている。眺望はほとんどないので、一服してすぐ下山にかかる。最初は熊笹の茂った道が続く。笹が道を隠し足下が良く見えない上、葉についた夜露が靴を濡らして気分悪い。902林道に出るが、こちらも非常に荒れており歩きにくい。途中から山道に入るが、その分岐も不明瞭だ。ピンクのテープを探しながら慎重に下り、949鳥ヶ谷池公園に到着した。この公園はアヤメ園、ハス池、親水池、東屋などが整備されているが、あちこち土砂で埋まっている。察するに、この山一帯で豪雨があり、流出した土砂で林道や公園が破壊されたようだ。そして復旧されないまま放置されているようである。
本コースのお奨め度1
せっかくのハイキングコースや親水池公園などが自然災害で破壊され、そのままになっている状況は悲しい。補修する様子もなく、登山コースとしてはお奨めできない。出会った登山者はゼロ。
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