高室山は霊仙山から続くカルスト台地の一角にある。佐目の集落からアプローチするのだが、登り下りとも急坂。しかも不安定な場所が多く神経を使う山行となった。
高槻を340出発し名神高速道路を東進、湖東三山PAのスマートICで降りる。多賀大社の脇から国道306号線に入り佐目トンネル手前が駐車場だ(535着)。こんな早朝にも関わらず石灰石を積んだダンプが行き交っている。採石場はトンネルの先にあるようだ。仕度をして545出発、道標が整備されているので登山口は分かりやすい。
山に入ると急な尾根末端に取り付き、そのままグイグイ登らされる。ルートは忠実に尾根上を行く。しばらく登り、平坦な場所に出て小休憩。その後も急登の連続で647林道に出た。林道を6分歩き再び山道に入る。山頂に近づくと笹原となり704高室山着。天気は悪く、どんよりとした雲がたれこめているが、琵琶湖や鈴鹿の山々など何とか360度の視界は確保できる。そのうち雨が落ちてきたので急いで下山にかかる。しかしこの雨はすぐに止んだ。
林道に戻り、そのまま25分ほど下ると佐目への山道となる。送電鉄塔二基の下を抜けて行くと「わらび」の群落に出会った。見渡す限りのワラビだ。登山道はその先から急坂の下りとなる。荒れた道は歩きにくく、ストックを頼りに慎重に降りて行く。30分ほどで配水池に着く。すぐ近くには「つかって舎(いろり付きあずまや)」という小屋があるのでラーメン休憩とした。
この場所は南後谷集落の最奥部にあるので、「つかって舎」からは集落を抜ける舗装道路を下って行く。国道に出た後は「十二相神社」の境内を行くが、杉の巨木4本が本殿を取り囲んでいる。その幹の太さには圧倒された。神社の裏手を少し行くと駐車場に戻ることができる。
本コースのお奨め度3
累積標高差は727mだったがなかなか手強い山である。上り下りともストックがあると安心だ。道標はほぼ完備されているが見落とさないように注意することが必要。夏季はお奨めできない。出会った登山者はゼロ。
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