連休の初日、兵庫県の中央に位置する段ヶ峰に出かけた。段ヶ峰からフトウヶ峰への稜線はなだらかな笹原となっており眺望が素晴らしい。なお、段ヶ峰の山名はガイドブックには「だるがみね」とあったが、山頂には「だんがみね」と表記されている。また山頂には二つの標高、(1103m)と(1106m)が示されており、どちらが正しいのか訳が分からない。

 段ヶ峰へは南側の生野高原から登るのが一般的のようだが、周回コースをとると千町峠(せんちょうとうげ)からの下山が2時間の林道歩きとなり楽しくない。そこで眺望の良い稜線歩きだけを楽しもうと、クルマで千町峠まで登ってしまうという簡単コースとした。二日前に納車されたクルマ(Forester XT ES)を駆って中国道山崎ICを降り国道29号線、県道6号線、県道39号線を経て千町峠に至る。このクルマはオートマチック(CVT)だがマニュアルモードも備えており、8速の変速を楽しむことができる。280馬力のパワーで快適に山道を駆け上り7時前に峠着。広い空き地があるので駐車は安心である。

 峠には山荘が建ち、この横に登山道がつけられている。いきなり急な山肌が現れ、樹林帯を抜け一気に尾根に登り着く。尾根道を少し歩くとあっけなく段ヶ峰に着いてしまった(730)。頂上からは正に360度の眺望で、これから行くフトウヶ峰へのなだらかな稜線や、まだ雪の残っている氷ノ山も遠望できる。快晴の下、眺望を楽しみながら笹原をのんびり歩く。フトウヶ峰の手前で小さな谷へ降りて登り返すが、そこには小沢が流れていた。

 フトウヶ峰には814着。山頂部は平坦で、山名票が立っていなければどこがピークなのか分からない。少し先の大石まで足を伸ばすと、さらに雄大な風景を見ることができる。ここでUターンし来た道を忠実に戻り950駐車場帰着。

 帰路、国道429号線を朝来に向って走ると、山の斜面に巨大なコンクリートの段々が作られた施設に出くわした。立ち寄ってみると「神子畑選鉱場跡(みこばたせんこうじょうあと)」とある。説明看板を読むと近代化産業遺産らしく不思議な方法で「選鉱」が行われていた様子が描かれている(詳しくはLinkIconこちらへ。なかなか興味深い)。

本コースのお奨め度5

千町峠からは累積標高差400m弱でお手軽な稜線漫歩を体験できる。360度の視界と、山以外は目に入らない風景は最高の気分だ。出会った登山者は1名。


マーカーにカーソルを合わせクリックすると内容が表示されます。


2015-No.13
兵庫県朝来市
歩行距離=6.58Km
累積標高差=392m
GoogleEarth15-13.jpg
Map15-13.bmpUpDown15-13.bmp


千町峠の空き地を利用(悠友山荘の土地か?)。トイレは一切なし。


山ラーメンを用意して行ったのだが、あまりに早く下山してしまい食べるタイミングを逸してしまった。従って今回のレポートは無し。

DSCN7554es.jpgDSCN7562es.jpg
17402