ガイドブックで龍門山を案内する記述には「紀ノ川の蛇行を見下ろす紀州富士」とあり、これに誘われて和歌山県まで高速道路を飛ばしてきた。下山後、麓にある西国三十三カ所三番札所粉河寺に寄り、更に神通温泉で汗を流した。

 高槻を530出発、近畿自動車道〜阪和自動車道を南下する。粉河からは狭い農道をグングン登り田代コース登山口には720到着。数台駐車できるスペースにクルマを乗り入れ725歩き出す。登山道は深くえぐれており、二日前の雨でかなり濡れている。足下に注意しながら登って行くと球形の構造物に出くわす。建物の骨組みに見えるが建築途中で放棄されたものか、中途半端な姿で佇んでいる。

 途中、コースから外れて「ちりなし池」を見物に行くが、池は黒く淀んで汚い。ここから本道に戻る際、道を間違え10分ほどロス。緩やかに高度を上げ、841田代峠に出た。峠からの尾根歩きは快適で道標も完備している。908磁石岩に着く。岩は磁性を帯びているとの説明看板を読み、iPhoneのコンパスアプリを立ち上げて調べてみると、なるほど岩に近づくと指針が30度ほど振れる。ここから5分ほどで龍門山に到着。天気は悪くないがスッキリした眺望ではなく、蛇行する紀ノ川が霞んで見える。山頂部は開放的な広い芝生広場で気持ち良い。

 925山頂を後にし中央ルートを下山する。947明神岩。ここは垂直に切立った岩壁の上で、付近にはハーケンがたくさん打たれている。ロッククライミングの練習場(本番?)になっているらしい。しかし看板には「ハーケンを打つな」との注意書きが……。付近のベンチで昼食ラーメン後、中央ルートを下山し最後は車道を10分歩き駐車地に戻った。

 帰路、山を下り紀ノ川を龍門橋で渡ると、すぐに粉河寺があるので寄ってみた。山門の手前に楠の巨木がありビックリ。根本は盛り上がり、まるで岩のようだ。境内に入ると寺は壮大な規模で、さすがに第三番札所の貫禄か。寺を後にし、神通温泉で汗を流す(日帰り温泉、700円)。アルカリ性で気持ち良い湯にさっぱりした。

本コースのお奨め度5

クルマ利用では出発地点の標高がかなり高いので、楽チン登山である。尾根道は気持ち良く展望も素晴らしいのでお奨めである。特に新緑、初冬が良いだろう。出会った登山者3名。


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2015-No.09
和歌山県紀ノ川市
歩行距離=6.27Km
累積標高差=948m
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駐車場として使える空き地がある(田代コース登山口、中央コース登山口、数台づつ)。
トイレは一切なし。


前回に続き、九州からのお土産品で「博多味噌豚骨ラーメン」を戴いた。麺はストレートの細麺で、スープは意外とあっさりしている。長白髪葱、茹で卵と角煮を投入。角煮は長崎の「坂本屋」という料亭のもの。「東坡煮(とうばに)」なる品で、長崎の卓袱料理の一品という。肉は軟らかく、しっかりと味が染み込み素晴らしく美味しい。ラーメンに入れるには贅沢過ぎるが、豚骨ラーメンとの相性も良かった。
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