今回も雪がなく眺望の良い山を目指し、琵琶湖に突き出た格好の奥島山を歩いた。しかし往路の名神高速では吹雪状態の天候で、現地も積雪で真っ白。予定通りに奥島山、長命寺を通るコースに踏み出したのだが…最後に思わぬ落とし穴が待っていた。なお、奥島山には津田山、姨綺耶(いきや)山なる別名もある。
奥島山は近江八幡の北西、沖島に近い場所に位置する低山だ。そしてルート上にある長命寺は西国三十三カ所巡礼の三十一番札所となっている。これらを結ぶハイキング道は2月でも歩けるとの情報を頼りに出かけた。高槻を530発、名神高速と東進すると京都東ICあたりから雪が降り始める。その勢いは次第に激しくなり草津では吹雪状態だ。ともかく登山口までは行くこととし竜王ICで降りる。降雪は止んだが近江平野は真っ白である。登山口の若宮神社には725着、付近の空き地に駐車。最近購入したモンベルのチェーンアイゼンを装着し730出発する。
初めは奥島山林道を登って行く。付近は荒れた竹林で、雪の重さで垂れ下がった枝が頭上を塞いでいる。しばらく登ると「休暇村→」の道標があり山道に踏み込む。ルートは明瞭だが周囲の灌木が雪を乗せて登山道に倒れかかっているので、これらをストックで払い除けながら進む。雪は湿っているため登山靴の底にへばりつき、どんどん成長するので誠に歩きにくい。五歩毎に靴底の「雪団子」を除去しながら進むと再び林道に出る。
道標に従って「長命寺方面」へと向う。だんだんと本格的な登りとなり巨岩が現れる。ここからは琵琶湖、対岸の比叡山の展望が一瞬だけ開ける。平坦な道を進み930奥島山の山頂に着いた。明確な山名票がなく地味な山頂ではある。一服休憩し、ふと足下を見ると雪に埋もれた「奥島山」看板が落ちていた。少し先には注連縄の巻かれた巨岩が鎮座しているが、どこかの新興宗教のご神体らしき様子だ。
下山途中、長命寺山に寄り道。そして長命寺を目指して下って行くと舗装道路に飛び出した。これを下ると琵琶湖畔に降り立ってしまった。長命寺はどこへ行ったのか?謎である。GPSデータを見ると、長命寺へは舗装道路を上がる必要があったようだが、そのような道標は全くなかった……よく考えてみると、道標には「長命寺方面→」と書いてあり、「長命寺→」とはなっていなかった。この辺に謎を解く鍵があるのだろうか。。。
仕方なく長命寺港近くの東屋にて昼食休憩後、バスで渡合(わたらい)までショートカットし駐車地へと戻った。
本コースのお奨め度3
低山ではあるが静かで気持ち良い山歩きが楽しめる。登山道は整備され歩きやすい。広い琵琶湖の周囲には埋もれた名所が多数あることが再認識できた山行であった。出会った登山者はゼロ。
マーカーにカーソルを合わせクリックすると内容が表示されます。

















