関西の山はほとんど低山だが、冬は意外と積雪が多い。雪のない山で手軽に行ける場所を探した結果、金剛山地北端に近い岩橋山を選んだ。クルマで行くにはちょうど良い周回コースでもある。
高槻を5時出発、近畿自動車道から南阪奈道路に入り羽曳野東ICで降りる。ナビに導かれて平石集落には615到着。外はまだ真っ暗で、登山口がどこだか良く分からない。外気温は2℃、さほど寒くない。650明るくなってきたので歩き出す。平石集落の途中から、それと思われる道路を歩くが道標も何もないのでやや不安だ。段々畑の中を行く道には分岐が多く、二度ほど間違えて踏み込んでしまった。行きつ戻りつし狭い舗装路を登って行く。
721舗装路終点となり、ガイドブックの記述に従って左の斜面に取り付く。相変わらず何の道標もないが、どうやらこの道は関電の鉄塔巡視路らしく、鉄塔番号を記した看板があるのみだ(登山者には役に立たない)。植林の急坂をジグザグに登ると支稜の尾根道となる。やがて折り重なった大岩が現れ、「胎内くぐり」との標識がある。狭い岩の間を通り抜ける’おまじない’のようだが、引っ掛かって抜け出せなくなったら大変なので無茶なチャレンジはしない。
その先に初めての道標があり「←鉾立岩、鍋釜石、牛ノ背石」とあるので見物しようとルートを外れて下ってみるが、どこにあるのか分からない。ムダにエネルギーを使って登り返し、岩橋山を目指す。807岩橋不動明王、久米の岩橋を過ぎる。久米の岩橋とは人が削った痕跡のある巨岩で、役行者にまつわる伝説がある代物だ。この岩が「岩橋山」の由来なのであろう。
すぐにダイヤモンドトレールに合流し、818岩橋山に到着。展望は利かず、山名票もない。ベンチが三脚あるだけの小広いピークだ。ここからは平石峠まで下りの連続だ。途中、青空に飛行機雲が5本ほど浮かんでいるのが見えた。珍しい光景だが、恐らく関西空港の発着便の航路と思われる。平石峠からは沢沿いの快適な道をスタスタ下り922駐車場所に帰着。クルマの陰でラーメン昼食?とした。
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