2013年5月5日 鎌倉アルプス
おおひらさん(159m)
連休後半、筆者の自宅から近い鎌倉を散歩してきた。鎌倉アルプスとは大仰であるが、鎌倉周辺にはハイキングコースが多数設定されている。今回歩いたのは「天園(てんえん)コース」と呼ばれるもので地元小学生の遠足コースでもあるらしい。5月連休中とあって鎌倉の電車や街は人でごった返していた。ハイキングコースも然りで老若男女のハイカーで溢れていた。
連休中とあって人が多い。北鎌倉で電車を降りると、狭いホームが人でごった返している。改札口まで長蛇の列で、なかなか進まない。その間に次の電車が到着し大混乱。駅から出るのに10分近くかかる始末である。筆者はまず建長寺を目指すが、クルマで渋滞する県道の歩道も狭く、思うように歩けない。建長寺には10時着、拝観料300円を支払って中に入るが通過するだけである。というのも天園ハイキングコースは建長寺奥の半僧坊という所から始まるので、300円が必要なのである。寺門にも「ハイキングの方も拝観料が必要です」との看板が掲出されている。半僧坊は裏山の山腹にあり、途中カラス天狗の像がたくさん設置されている。なかなかの迫力に感心しながら急な階段を登る。半僧坊からはようやく山道らしくなるが、心臓破りの?階段が続く。途中の展望台からは鎌倉の街、相模湾が見えている。反対側に目を転じると横浜ランドマークタワーも見える。残念ながら今日は富士山は望めない。広い山道は踏み固められて歩きやすい。意外にもむき出しの岩が多い。これらの岩も人が歩いたせいか、雨水に洗われたためか、摩滅している。ルート脇には岩をくりぬいた「やぐら」と呼ばれる昔の墓がたくさんある。小さなアップダウンを繰り返し1110大平山着。フェンスには鎌倉市最高峰との小さな看板が括り付けられている。少し下ると広場となっておりたくさんの人々が弁当を使っている。目の前はゴルフ場で、その駐車場には車がたくさん。興醒めなのでこれは見なかったことにし、先に進む。すぐの「天園公衆便所」を過ぎると天園茶屋、ここで昼食休憩とする。たくさんのテーブル、ベンチがあるので難なく席を確保することができてホッとする。
茶屋からは快調に下って1222市街地に飛び出た。ここからは鎌倉市内観光のようなものだが、狭い路地も人で埋め尽くされている感じである。鎌倉宮、鶴岡八幡宮に寄って小町通りを鎌倉駅まで歩いた。鎌倉駅から江の電に乗ろうとしたが、駅に入ってから乗車まで40分待ち、とのアナウンスにびっくり。即座に予定変更し、JRで帰宅したのだった。
本コースのおすすめ度=3
道標はしっかり整備されており歩きやすく、市街地直近にも関わらず深い山に来たような雰囲気を感じることができる。しかし手軽なためか、人気があるのか人の多過ぎる点が難。人出の少ない日を狙って行くのが正解であろう。秋から冬の平日が良いか。なお、建長寺を通らずに明月院からコースに入るルートもある。