M2013_No.27


2013年12月7日 金剛山
こんごうさん(1125m)

 本年27回目の山行である。先週、熊野古道を軽快に歩くことができたので調子に乗って二週連続、しかし登りやすい金剛山を選んだ。金剛山は大阪府最高峰で、筆者は17年ほど前の冬に登ったことがある。その時は雪の降る中、東屋でBBQをしたのだったが登山の様子は全く記憶にない。
 金剛山にはたくさんの登山ルートがある。最もポピュラーなのは千早本道を登るものだが、ネットの事前調査では「あまりに整備されすぎている」とのことだったので別のルートを選んだ。

 高槻を6時前に出発し登山口近くには7時過ぎについた。府道脇にはたくさんの民営駐車場があるが、どこが最寄りの場所か良く分からない。しばし迷って時間ロス。目的の駐車場は半分ほどの入りだ(帰りには満車だった)。駐車料金を払って730歩き出す。何故か豆腐屋があり、そこが千早本道の入口。当方はそのまま林道を上がって行く。沢沿いの道を行くと、クルマ止めのゲートがあり、「(工事)カトラ谷通行止め」の表示がある。う〜ん、困ったな、と思うが「多分行ける」と考えそのまま進む(根拠なし)。かなり急な林道を登って行くとT字路に突き当たり、右折するとカトラ谷出合だ。ここにも先ほどと同様の「通行止め」票が貼ってある。う〜ん、困ったな。しかし直進。
 丸太を貼付けた三連のハリボテ堰堤を越える。登山道は踏み跡が明瞭で大丈夫そうだ。荒れた沢を右へ左へ徒渉しながら遡るが、基本的には沢から離れてはいけない。ハシゴなども整備されている。しばらく登ると一人のオッサンが岩を動かしている。声をかけると「最近は女の子も歩くけど、怖いというので道を直している」とのこと。その先もハシゴやロープ場などあるが危険は少ない。
 沢の水が枯れたころ大きな堰堤が現れ、これを越すと浅い谷の上りとなる。その後ルートは尾根に向って急坂となり木段が続く。長い階段を上り、尾根に登りつくとすぐに頂上広場の一角に出た。一登りで「金剛山頂上」看板のある場所に着く(厳密には山頂は神社の境内にあるらしいが立ち入れないとのこと)。所要時間は70分だった。
 その先には「金剛山登拝回数捺印所」なる窓口がある。これは登頂回数を証明するための記帳所であるらしく、窓口の前には巨大な看板に登拝回数順位が掲示されているのだ。最高は何と1万回超で、4人の氏名が…捺印所にはそれらしいオッサンがハンコ?を求めてタムロしている。お互い顔見知りの様子で話している。
 山頂付近には多くの施設があるので、一巡りしてみた。金剛山転法輪寺、葛木神社、岩屋文殊を見学し捺印所近くのテーブルでカップラーメンを作る。気温は0℃でとても寒く指がしびれるほどだ。作ったラーメンもすぐに冷えてしまう。そそくさと荷物を整理してすぐに下山にかかる。今度は千早本道を下るが、登る人と次々にすれ違う。登拝回数稼ぎの人は超軽装(ほとんど何も持っていない)なので一目で分かる。この道は階段の連続で、登山口から頂上までの95%は階段だ。こんなつまらない道を何百回、何千回と登る気持ちが理解できないが、他人のことは放っておいて(寒いので)どんどん下ると何と40分で駐車場まで駆け下りてしまった。あっけない金剛山であった。

岩屋文殊は役行者が修行をしたという岩で、ご利益は「入学や進学、勝利への道等あらゆる智慧を授けられます」とあった。

本コースのおすすめ度=3

金剛山自体は面白い山とは言えないが、カトラ谷を選んだのは正解だった。千早本道とは全く異なり(道補修のオッサン以外)一人の登山者も見かけなかった。ハシゴ、ロープ場なども楽しい。最後の登りがややキツイが本道の連続階段を考えればマシである。金剛山は花や雪の時期には別の楽しみがあるようなので、季節を変えて登るのも良いか。
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登山ルート

2013-No.27
大阪府千早赤阪村
総歩行距離=7.62Km
累積標高差+676m
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駐車場とトイレ情報

登山口近くには民営の駐車場がたくさんある。トイレ附属の駐車場もあり。駐車料金は¥600/日。トイレは山上にもある。

今日のご馳走

「大阪ラーメン」という商品。カップには「産經新聞」「号外」などゴチャゴチャといろんなことが書いてある。よく読むと【産經新聞大阪社会部の記者たちが結成した「大阪ラーメン部」と大阪に本社を置く「エースコック」が創ったご当地カップ麺】だそうだ。肝心のお味は…麺はこのタイプのカップ麺にしては中太でツルッとしている。スープは醤油味で可もなく不可もなし。ゴミのような具(極小ナルト、肉の破片、ネギ)が入っているがネギ以外は邪魔である。お勧めできない。
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