2013年9月29日 氷ノ山
ひょうのせん(1510m)
前週に予定していた氷ノ山に登った。前週は台風18号により近畿地方は大きな被害を受けたが、筆者はギリギリまで出発を見極めていた。しかし結果として諦めて正解であった。今回は満を持したリベンジで兵庫県最高峰まで遠征した。
氷ノ山は兵庫県と鳥取県の県境に位置し、その山麓はスキー場としても知られている。大阪からは170Kmほどの距離があるが、うち135Kmは高速道路なので案外アクセスは楽である。自宅を午前四時過ぎに出発し、登山口の福定親水公園に六時過ぎに到着。既に数台の車が駐車しており、出発準備中の登山者も数名…人気の山である。
当方も仕度をして何気なく車道を歩き出すも、地図を再確認すると誤った方向であった(これが道迷いの始まり…?)。駐車場まで戻り道標を確認して沢沿いに歩き始める。いたる所に矢印や道標が(過剰なまでに)設置されており迷うことはない。650布滝を見物、木が生い茂っており全貌が良く見えないが落差65mという。その後の「不動の滝」も水の流れる音が聞こえるだけで滝の本体は望めない。だんだんと山道の傾斜がキツくなってくるが、美しいブナ林の中を吹き渡る風が気持ち良く高度を上げて行く。ジグザグの「曲がり坂」を過ぎて道が平坦になると「地蔵堂」に到着(725)。ここは加藤文太郎や植村直己が仮泊した場所だという。冬季には積雪3〜4mにもなるらしく、冬山の訓練でもしていたのだろうか。稜線上の峠である「氷ノ山越」には821着。立派な避難小屋が建っている。目的地の氷ノ山を遠望しながら尾根道を進む。ブナの根が露出する道を登って行き、最後は木段道を数度折り返して山頂には931到着。
天気は快晴で文字通り360度の展望が得られた。しかし風が寒く感じられる(気温16.4℃)。山頂の避難小屋に入ると数名の登山者が休憩中で、そこに入れてもらい超早い?昼食とした。
1016出発し東尾根を下る。25分ほどで神戸大学体育所という小屋を過ぎると「人面岩」。なるほど端正な顔立ちの男性の顔が浮かんでいる。その後は歩きやすい尾根道をゆっくりと下る。登山道は明瞭だが、滑りやすい箇所もあるので油断できない。1152東尾根休憩小屋に到着。ここから一気に高度を下げる。急な木段を20分ほど下ると東尾根登山口に降り立ち、今回の登山は終了。ススキの原となったスキー場のゲレンデを眺めながらのんびりと車道を30分歩き、1249駐車場に戻った。
帰途、「とがやま温泉天女の湯」という立ち寄り温泉(¥600)で汗を流した。時間が早かったせいか、客は極端に少なくゆっくりと入浴できてハッピーな気分を味わい16時過ぎに帰宅。
本コースのおすすめ度=5
今回は天気良く、気温も快適で素晴らしい山行となった。ルートは良く整備されており無雪期なら問題なく歩ける。途中、遭難者慰霊碑があったが積雪期の事故であろうか。同じ稜線を辿れば鉢伏山(1221m)があり、これも是非訪れてみたいと思わせる山域である。なお、駐車場のある福定親水公園では子供達が水遊びをしていた。付近にはキャンプ場もあり、登山以外でもアウトドア遊びが楽しめる。
14594