2013年8月3日 東床尾山
ひがしとこのおさん(839m)
先週、北アルプスから帰った後の体調が順調だったので続けての山行。兵庫県中部にある朝来市へ繰り出した。
静かな山里を抜けて道幅の狭い林道で山に分け入る。糸井川(糸魚川ではない)沿いの道はガードレールもなくゆっくりクルマを進める。西床尾山からの下山口を過ぎ数分走ると東床尾山登山口駐車場だ。林道脇にクルマを停めて952出発。「糸井の大カツラ」に向かう砂利道を行く。大カツラ周囲は樹木保護のため立ち入り禁止の柵がめぐらされている。ひこばえが80本もあるという立派なカツラである。この奥に登山口がある。ルートは沢を遡る形だ。この地域は古来より金が採掘されたとのことで、精錬所跡地などがある。床尾山という名称も鉱脈、鉱床と関係がありそうに思える。
苔むした滑りやすい橋で幾度となく沢を渡る。かなりの高度まで沢を詰め、水量が少なくなるとジグザグの急登だ。吹き出す汗を我慢して稜線に近づいて行く。1110尾根に登り着き、道標に従い東床尾山へ向かう。広い尾根道を緩やかに下って登り返すと古い小屋の建つピークに出た。小屋は荒れているが避難小屋としては十分使えそうだ。さらに下って登ると東床尾山山頂だ。1137着。周辺は伐採されて、頂上からは360度の展望である。出石の城下町も望める。案外涼しい風の吹く中、おにぎり小二個を補給し西床尾山に向かう。尾根道は小さなアップダウンを繰り返す。やや急な坂を三ピッチほど登るとようやく西床尾山山頂だ。小広い山頂からの眺望は限定的である。昼食休憩とした。
西床尾山からの下りはかなり厳しく、全身冷や汗をかいた。とにかく傾斜がキツイ。地面も濡れており気を抜けない。相当な角度で一気に沢まで下る。このような急傾斜はあまり経験のないもので、普通なら階段を作る地形だろうと思われる。ホウホウの体で下った後は沢沿いの道を歩くだけと思ったが、このルートは整備悪く思いの他てこずった。増水した沢の渡渉箇所に橋はなく、道標も不十分でしばしばルートファインディングに時間を要した。古い色あせたテープをキョロキョロ探しながら、時々迷いながら、徐々に高度を下げ、1454林道に降り立つ。林道を20ほど歩いて駐車場所まで戻った。
本コースのおすすめ度=3
西床尾山からの下山路はお勧め度1。しかしながら自然に近い形で人工的な介入が最小限であると考えれば楽しいルートとも言える。東床尾山からの眺望は素晴らしい。