2012年2月5日 大室山
おおむれやま(1588m)
今回は久しぶりに西丹沢へ出かけた。ここ数日の全国的な寒波で山の雪もかなり残っているだろうと覚悟していたが、想像以上の積雪でかなりの難儀を強いられた。稜線では歩くのも困難な状況で、ルート変更を余儀なくされてしまった。
ちなみにこの山名はかつては「大群山(おおむれやま)」とも呼ばれた。
西丹沢自然教室に六時前に到着。すでに2台の車が駐車しており車内でゴソゴソやっている様子、明らかに登山者が日出を待っている感じだ。筆者も自宅で用意してくれた朝食を食べながら明るくなるのを待つ。640出発、気温はマイナス2℃でさほど寒さを感じない。林道を進み檜洞丸への登山口(つつじ新道)やキャンプ場をやり過ごす。30年前には何も無かったが、キャンプ場がいくつも出来ている。コテージには車があり、宿泊している人もいるようだ。周囲にはかなり雪が残っており寒そうだ。702用木沢出合着。ここまでの道は除雪されていたが、林道はここが終点で周囲は真っ白である。
立派な橋を渡り用木沢を遡る。完全な雪道だが踏み跡はしっかりしている。雪は適度に硬く凍っており歩きやすい。ある程度の積雪は、地面の細かい凸凹が覆われて却って歩きやすい感じである。アイゼンをつけるほどではないので注意して登って行く。824犬越路着。犬越路とは峠の名前であり、その昔、武田信玄が小田原攻めの時に犬を先頭にこの峠を越えたことから名付けられたと言う。ここには避難小屋があり現在の小屋は二代目であるがだいぶ使い込まれてきた感じだ。アイゼンを装着、ここからの標高差500mの大室山への登りにかかる。振り返ると大笄(おおこうげ)や檜洞丸がよく見える。少し行くと富士山が雲に浮かんでいる。トレールはしっかりしているが登るにつれ雪はだんだん深くなり、踏み跡以外に足を置くとズボっと膝ぐらいまで埋まってしまう。犬越路から大室山の肩まで100分の標準コースタイムだが109分かかって稜線にたどり着く。この瞬間、なぜか踏み跡は無くなり前方には真っ白な雪原が現れた。ここから大室山山頂までは300mの距離なので行ってみることにした。良く見ると数日以上前のものと思われる薄い足跡が一人分ある。それを忠実に辿るが、硬い雪面があると思うとズボっと股のあたりまで足が沈み込むところありでなかなか進めない。300mを15分ほどかけてようやく山頂に着く。山名票もなかば雪に埋もれて立っている。
ここまででかなり体力を消耗。先程の分岐まで戻り、加入道山方面へのルートを確認するも、細い踏み跡があるだけで雪も柔らかいため進むのを諦める(当初の予定は加入道山〜白石峠〜用木沢出合と歩くつもりだった)。往路を戻ることにして犬越路目指して下る。1155犬越路着、避難小屋で昼食を撮ろうと中に入ると団体さんが宴会?の最中で大騒ぎしているので、外のテーブルで昼食とした。1219出発、1322再び用木沢出合、1343西丹沢自然教室に戻った。
今日のご馳走
自宅で用意してもらったおにぎり(1ヶ)と豚汁。豚汁は魔法瓶に入れて持参し鍋で加熱して食べた。野外で昼食としたが風が無く暖かい食事で元気を取り戻した。この他にカップラーメンも持っていたが、これは食べずに持ち帰り。