2012年11月3日 山寺
やまでら りっしゃくじ 400m
今回は登山というより観光で、山寺立石寺見物を目的として山形県へ出かけてきた。紅葉には遅いかと心配したが、まだ全盛前で一部のみの色づきであった。芋煮や山形牛、米沢牛、ソバなど山形のグルメを満喫したツアーとなった。
【11月2日】
初日は会社を昼で退社し関越道から北関東道を経由して東北道へ、あとは北へ北へとまっしぐらに走った。最後の山形道は街路灯がほとんどなく真っ暗で、その僻地感に旅情が沸いてくる。ほぼ予定通り19時過ぎに上山温泉着。当地に赴任中のS君と合流し焼肉屋で夕食をとった。この店は精肉店に併設されており、新鮮な材料が各種取り揃えられている。山形牛vs米沢牛対決の味比べなどしながら焼肉を堪能した。宿泊した「有馬館」の温泉はやや高温のサラリとした湯で、清々しい湯上がり感が気持ちよい。屋上の展望露天風呂からは間近に家並が見えるので、向こうからも見えることを考えると露天風呂としてはよろしくない感じではあった。
【11月3日】
7時より朝食、さすがに温泉旅館の朝食は品数多く美味である。山形名物という「だし」と呼ばれる野菜の細切れがあり、これを納豆に混ぜて食べる。野菜の食感がシャキシャキしており、いつもの納豆がだいぶ趣の異なる食べ物になって、これも美味しい。その他、牛肉の陶板焼き(朝から!)など山形名物盛りだくさんである。
上山からは国道13号線で山形市内を通過し、山寺まで一時間弱。民間の駐車場がたくさんあるが、まだ早いのでどこもガラガラである。駐車料金はどこも一回500円だ。山寺のお入口には「登山口」の標識があり、今回の散歩は「登山」であることが証明された。奥の院まで1015段と言われる階段が続く。まずは本殿に参り、その後拝観料(入山料?)300円を支払って山に踏み込む。山は岩山で、修行の場であったらしい。整備された階段状の参道を息を切らせて登る。すぐに「せみ塚」。ここは松尾芭蕉が「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」を詠んだ場所とされる。その上の岩に出ると奥の院はすぐだ。山寺入口から奥の院までゆっくり歩いて35分という楽々登山? その後展望台から山里を見下ろす。周囲の山は紅葉が始まっているが、曇天のお陰でコントラストが弱く色彩がはっきりしないのが残念。1035下山し、門前町で「芋煮」を試した(一杯500円)。薄いスキヤキのタレ風のスープが甘めでおいしいく、この時期には体が温まる。
その後上山から蔵王エコーラインを少し上ったところにある「きこり」という蕎麦屋に寄る。店は古民家風で座敷に十あまりのテーブルが置かれている簡素なつくりでほぼ満員である。全員がソバを待っている状態でイヤな予感が……。十割そば、五割そば、変わりそば、その他メニューがいろいろある。筆者は五割そば(大盛り)を注文。厨房ではオヤジ一人が黙々と働いているが、いかんせん生産能力不足でいくら待ってもソバは出てこない。結局一時間後に料理到着。太くて硬めのソバである。一緒に注文した「天ぷら盛合せ」にはアケビの天ぷらが入っていた。初めて食べたがものすごく苦い。しかし不思議なことにソバには良く合う感じ。長時間待っても食べる価値のあるソバであった。
帰路、米沢あたりで通り雨に会ったが、その後大きな虹が出現! 円弧の両端が地面まで伸びて180度の半円が全部見えている。絵に描いたような虹にメンバーしばし見とれる。ほぼ同時に筆者のクルマが走行距離10万キロを達成。福島飯坂ICから東北道に乗り、断続的な渋滞に難儀しながら21時過ぎに帰宅した。
今日のご馳走
左から順に
・北坂戸の有名店「和風ベースの肉料理 けやき」にて。ランチメニュー「メンチカツ定食」740円。
右上のチャーハンはオプションです。
・上山「かかし」にて。山形牛/米沢牛の対決。結果は…引き分け。
・同上、「かせ鳥温麺」(こんにゃく麺&塩こうじスープ)美味! 蒟蒻とは思えない食感で素晴らしい(840円)。
・旅館の豪華朝食。五角形の中心が「だし」。
左から順に
・いも煮;山寺門前にて、少し甘味の強いスープ。
・五割そば;「きこり」にて。つゆは若干甘めでソバ硬め。満足度高い。
・十割そば;一時間の待ち時間を覚悟すべし。
・鶴ヶ島「熊本ラーメン 麺王」にて「角煮ラーメン」。麺は硬過ぎるが角煮は絶品(900円)。