M2012 No.19 立山

低山徘徊の記録です。

M2012 updated 2012-12-23

2012年10月13日〜14日 立山
おおなんじやま 3015m

高校の同級生8名で立山へ遠征した。飛行機利用で土日のとんぼ返りである。室堂にある秘湯「みくりが池温泉」に宿泊、翌日立山を登り夜の便で帰京するというハードスケジュールだったが、室堂に至るバスから見た紅葉、雪がわずかに張付いた山並み、北アルプスをはじめ、南アルプスや八ヶ岳、富士山まで見渡せる絶景に大満足の山行となった。

【10月13日】
 今回は男三名、女性五名の団体である。羽田空港にて集結しANA883便で富山空港へ。隊長M氏が手配してくれたジャンボタクシーに乗って1130立山駅着。構内のレストランでビール付き昼食をとり1230ケーブルカーに乗車。さほどの混雑はなく美女平からバスに乗りかえた。バス運転手は時々観光ガイド風にマイクで話しながら進む。バス車窓からの紅葉が素晴らしい。高度を上げるにつれ変化する植生が良く分かる。称名滝などのビュースポットでは一旦停車して見物させてくれる。1340室堂着。駅舎には人が溢れている。立食いスタンドで「さらさら汁」を食べるメンバーがいたので一口味見させてもらったが、けんちん汁風で美味(¥300)。
 中国人団体観光客の間をぬってみくりが池に向う。1420みくりが池温泉にチェックイン。荷物をおいて散歩に出る。室堂山まで行ってみよう、ということになり遊歩道をのんびり歩く。やがて階段、山道となり、息をきらせて展望台まで行ったがガスに包まれて何も見えない。気温も下がり寒くなってきたのですぐに引き返す。日本最古の山小屋(旧室堂小屋)を見物する。内部に入ると柱の太さにびっくり。その後みくりが池温泉に戻り入浴、風呂は硫黄の匂いが強く、白濁している。風呂桶は6〜7人入ればいっぱいという広さで小じんまりしている。
 1730より夕食。料理は魚介料理比率が高く、筆者には好ましくないので別途ソーセージや鳥唐揚げなど注文。ビールをガブ飲みし騒いでいると「ラストオーダーです」と言われ、そそくさと退散。気付けば宿泊客が多いので食堂は二回転させるらしい。部屋でミニ宴会をして早めに就寝した。

【10月14日】
 五時起床、昨夜の内に届けてもらった朝食用弁当(おにぎり三個)を食べる。同時に届けられた昼食用弁当をリュックに収め、宿に預ける荷物などを仕分けし六時チェックアウト。写真撮影などし620出発、最初は岩をセメントで固定した遊歩道を歩くが一ノ越に向けて次第に傾斜が強まる。最後は階段状となり汗が出始めると到着。峠からは北アルプスや富士山、八ヶ岳、南アルプスまで良く見える。陽が射して暖かい。しばらく休憩してからメンバー8名は雄山に登る6名と、室堂周辺散策の2名に別れる。筆者はもちろん前者の組である。一ノ越から雄山へは急斜面の一気登りだ。足下は岩、浮き石だらけで歩きにくいが、高度だけはドンドン稼げる。845雄山着。最高の見晴らしである。さらに雄山神社(3003m)へ登る。
 ここまでは良かったが、その先が大変だった。雄山から大汝山(おおなんじまや)へは、まず北側斜面を下るが雪が融けずに付いている。しかも傾斜が急なので危険である。今回、アイゼンを持参しなかったので岩につかまりながらゆっくり進む。すれ違う登山者に聞くと、その先に更に条件の悪い箇所があるという。ともかく行けるところまで進もう、ということで大汝山(3015m)に到着、今回の最高地点である。黒部湖、ダムが眼下に望める。
 さて、この先の「富士の折立」からの下りが難関だった。雪の積もった急斜面を下るのだが、危険この上ない。所々、尻をついて尺取り虫のように進む有様で時間がかかる。ようやく下り切り、「内蔵助カール上部」にて昼食とした。その後は真砂岳手前から大走りを雷鳥平キャンプ場へ下山した。無事に下山できたとホッとしたのも束の間、みくりが池温泉へは標高差150mほど登り返さなければならない。これがキツかった。ゼ〜ゼ〜登ると雷鳥荘に着くが、地獄谷からの温泉ガスが濃く目や喉が痛い。さらに登って1430みくりが池温泉に帰着した。温泉に入り汗を流すと生き返った。
 室堂からは富山空港行きの直行バスに乗り、空港にて打上げ。羽田空港に2120着、自宅には23時過ぎに到着した。

今日のご馳走

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初日昼食;立山駅の食堂でカツカレーを食す(可もなく不可もなし)。ビールつき。
初日夕食;みくりが池温泉の夕食は本文参照。魚介類多し。
翌日朝食;おにぎり弁当(3ヶ)=美味!
翌日昼食;ちらし寿司弁当魚肉ソーセージ付=美味!
翌日夕食;富山空港内食堂にて「半チャーシュー丼とかけソバ」セット=感想なし。写真なし。
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登山ルート

富山県立山町
歩行距離
4.27+9.44=13.71Km
累積標高差
384+1007=1391m
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アプローチ

本文参照。立山黒部アルペンルートの一部である。

駐車場とトイレ情報

クルマ利用の場合、室堂へはマイカーでは入れないので立山駅近くの駐車場におく。トイレは今回の登山ルート中、一ノ越、雷鳥平キャンプ場にある。

お薦め度=5

天気さえ良ければ素晴らしい眺望が得られる。室堂からはさほどの苦労なく3000mの稜線を歩けるのでお薦めである。しかし室堂は観光ルートでもあるので、人混みにも揉まれることは覚悟しなければならない。