M2012 No.16 八溝山

低山徘徊の記録です。

M2012 updated 2012-12-23

2012年9月17日 八溝山
やみぞさん 1022m

茨城県、福島県、栃木県の県境にある八溝山に行ってきた。この山は関東周辺の登山ガイドブックに必ずと言って良いほど収載されているが筆者の住む埼玉県からは遠いため後回しにして来た。三連休最終日だけに渋滞が心配されたが思い切って出かけてみた。

【袋田の滝】
 八溝山へは常磐道那珂ICからアプローチする。といっても那珂ICから一般道を50Kmも走らなければならない。常磐道までは関越道から北関東道、東北道、再び北関東道を経由。距離は長いが快適に走行できる。那珂ICから国道118号線を走っていると「袋田の滝まで××Km」との表示が一定間隔で現れる。あの有名な袋田の滝が近いことをウッカリ失念していた。場所を調べると、先に滝を見物するのが良さそうだったので急遽予定変更し袋田の滝観光をした。ここはメジャーな観光地らしく土産物屋や旅館、有料駐車場が密集している。道路を最奥まで入り500円の有料駐車場に止める(市営無料駐車場からはかなり歩かねばならない)。土産物屋通りを行き、300円を支払って「袋田の滝トンネル」に入る。トンネル内は涼しくて気持ち良い。トンネルは途中で枝分かれし、外に出て滝の下部を見物できる。トンネル奥からはエレベーターで滝の上部が見られる場所に出ることができる。大きく三段の滝は壮観で一見の価値がある。最近の水不足のせいか?水量は少なかったが水が多ければ凄い迫力だろうなぁ、などと想像する。

【八溝山】
 滝見物を終え本来の目的である八溝山に向かう。この山には山頂近くまで道路が通じているが、途中の駐車場にクルマを止めて一時間ほど歩いて登るのがお作法のようだ(ガイドブックによる)。筆者もこれに倣って歩き出す。天候が不安定で雨が降りだしそうだ。
 「八溝川湧水群を経て八溝山へ」という道標に従って山道に入る。湧水群とはあちこちに地下水が湧き出しており、それぞれに名前がついている。最初に現れたのが金性水という名の湧き水。しかし水量は糸のように細く、これも雨不足のせいかな、と思う。他の湧き水はほとんど水がなく面白くない。雨がぱらついて傘を出す。
 鉄水という涸れた湧き水を過ぎると長い木段が始まる。息を切らせて登ると林道を横切り、さらに登ると下山路が右から合流する。ここから少しで山頂だ。山頂にはりっはかな神社と展望台がある。展望台はお城を形どった設計で、意味不明である。ちょうど青空が出て来たので山頂広場で昼食とした。
下山路は日輪寺経由。なだらかな道を下り林道を横断すると日輪寺への舗装道路となるが急坂の上に湿った落ち葉が積もっておりスリップしそうで歩きにくいこと、この上ない。
 日輪寺は立派なお寺でよくぞ山の中に作ったものだと感心する。再び山道を行くがどんどん下る。下り過ぎではないかと心配になるが道を辿るしかない。放棄されたワサビ田を見やると、案の定上り坂が待っていた。しばし我慢して尾根に出ると駐車場に飛び出た。

【俺が危険】
 帰途は狭い林道で山を抜け東北道に出た。その途中、田舎道の脇に「俺が危険」という看板を発見。最初、意味が分からなかったが「運転するあなたが危険」のことだと気づき、なるほどなぁ と思い感心。初めて見た看板だが、なかなか秀逸でインパクトがある。東北道に乗るとすぐに事故渋滞に巻き込まれてしまい…予定より二時間以上遅れて帰宅したのだった。

今日のご馳走

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鶏肉とコーン入りチキンラーメンのバリエーションである。鶏肉は「炭火焼」とのことだがどのように焼いているのか?工程を見てみたい。お味は…普通のチキンラーメンでした。
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登山ルート

茨城県大子町
歩行距離=5.04Km
累積標高差=+399m
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アプローチ

アクセスは非常に悪い。公共交通機関で行く場合は、JR水郡線矢祭駅または常陸大子駅からタクシー利用となるが、ローカル列車水郡線に乗るのも大変である。本文参照。

駐車場とトイレ情報

駐車場は完備されている。八溝林道は狭く急カーブ、急傾斜の連続。しかも意外とクルマが多いので走行注意。トイレは駐車スペース近くにあるらしいが未確認。

お薦め度=2

簡単に登れるので初心者向け。天気良ければ眺望は良い。しかし首都圏からはアクセスが悪過ぎるので、この山のみを目的とするのは不効率。付近の山(奥久慈男体山、堅破山など)との組み合わせも考えられるが、その場合一日の行程としては長くなるか。