M2012 No.09 三波石峡

低山徘徊の記録です。

M2012 updated 2012-12-23

2012年5月5日 三波石峡
さんばせっきょう

5月連休の前半は三泊四日で恒例のキャンプに出かけて来た。今年は例年よりも暖かく、キャンプの夜も寒さに震えることなく快適に過ごすことができた。連休後半は不安定な天候が続いたが、天気の回復した5月5日に神流湖近くの「三波石峡」を歩いて来た。ここは国の天然記念物となっており、遊歩道が整備されていると思っていたが、コースは荒れ果てておりひどいヤブ漕ぎを余儀なくされた。

 神流湖は下久保ダムで堰き止められた人造湖であるが、三波石峡はその直下から2Kmほど続く峡谷である。この地方特産の「三波石」(緑色または赤茶色の岩)は庭石などによく利用されているものだ。天然記念物である三波石峡は地元の鬼石村が管理しており、駐車場や案内板はきちんと整備されいている。峡谷沿いには遊歩道のマークが記され、これを辿って快適な散歩となるはずであった。
 まずは三波石峡の専用駐車場にクルマを入れる。だだっ広い駐車場はゆうに百台はとまれる立派なものでトイレも併設されている。先客は一台のみでガラ〜んとしている。案内板を読んで出発、道標に従って河原に降りる。途中にも解説板があり、石峡には「四十八石」という名前の付けられた岩が48もあるという。河原に下りて辺りを見回すが遊歩道はおろか踏み跡さえ見つからない。川の両岸は巨大な岩がゴロゴロ折重なっており無理に乗り越えて行くのは危険と判断し、一旦道路に上がる。舗装道路を100mほど下流方面へ向かい、次の河原への降り口から下ってみる。今度はかすかな踏み跡を見い出すことができたので、これを辿ることとした。
 踏み跡はか細くも続く。岸が狭まっている所にはクサリが掛けられており、この道が正規のルートであることが分かる。しかし雑草が生い茂っている細道は、草の下の状況が見えないため慎重に歩くことが必要である。しばらく行くと、上の道路の拡幅工事によって細道も消えてしまった。仕方なく舗装道路に這い上がる。
 この時点で遊歩道(幽歩道?)歩きは諦め、舗装道路を行くこととした。三波石峡の起終点である登仙橋を渡り、城峯公園を目指して県道をどんどん歩く。日射しをまともに受けて暑い。しかしパッチワークのように彩られた新緑の山々が素晴らしくキレイだ。登仙橋から70分ほど歩いて城峯公園に到着した。汗だくである。ここの展望台にて昼食休憩とした。神流湖が眼下に広がる眺望である。その後も舗装道路を延々と歩き下久保ダムの堤体へ下る。このダムはL字状の形をした堤体が特徴的。どうしてこんな変な形としたのか不思議である。さらにダムの下にある駐車場へ下り散歩終了。

【独り言】
せっかくの天然記念物である三波石峡は遊歩道をきちんと整備すれば有名となり集客力も増すと思われる。今のままでは危険な上、悪評も広まってしまう。ダムの完成当初に作った観光施設も、補助金をただただ無駄に使ってしまった、という構図が丸見えで寂しい。

今日のご馳走

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セブンイレブンPB品の「中華そば」(カップラーメン)。日清のカップヌードル風であるが筆者のキライなエビが入っていない点が極めて優れている。小さなナルト、メンマ、肉片などが入っているが、あっさりしたラーメンでとてもおいしい。いっそのこと、変な具など入れずに「かけラーメン」に徹すれば更に良いと思われる。

登山ルート

埼玉県神泉町
歩行距離=10.79Km
累積標高差=+453m
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アプローチ

国道140号線〜県道13号線を走り神泉村へ。国道462号線を下り道の駅「上州おにし」の200m先を左折し神流川沿いの県道331号に入り終点まで。

駐車場とトイレ情報

三波石峡駐車場は100台以上駐車できる巨大駐車場(無料)、トイレ併設。トイレは城峯公園にもあり。